私の「バッハ体験」

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バッハの「パッサカリアとフーガ」について少し書きたいと思います。
1960年代末、私はハイデルベルクの教会で
「マタイ受難曲」を演奏するため教会入った瞬間、
地下からゴーッと云う少し不気味な低い音と振動に驚かされました。
それはパイプオルガンに空気を満たす音だったのです。
昔はその作業は人力で行われたそうですが、
私達はフルート合奏によるオルガン作品の演奏は、
楽器の原理は同じと、労苦を喜びと感じています。
バッハがいつも楽譜のはしに
「その栄光のために」と書き添えた「絶対の存在」。
「彼」がいる事でバッハは完全に世間を忘れ、孤独を恐れない。
私達はバッハの秘技を駆使した音の小聖堂が
舞台に建ち現れる事に努力いたします。


(シリンクスフルートアンサンブル定期演奏会 vol.22 プログラムより)



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